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2023.11.29

「超微細水粒子の機能の解明」と「肌への効果」について、日本フォトダーマトロジー学会2023で発表されました。

2023年11月17日に第6回日本フォトダーマトロジー学会学術大会(AP東京八重洲)で、株式会社アイシン共催のランチョンセミナーが開催されました。

フォトダーマトロジー学会は、太陽光線などの光が皮膚の構造・機能に与える影響や現象を追究する「光線皮膚科学」のための学会。今回のセミナーでは「ナノサイズ超微細水粒子の機能解明」と題して、アイシンが開発した超微細水粒子の姿と皮膚への浸透メカニズムの研究成果、さらに皮膚治療への応用研究の結果が発表されました。 座長は、近畿大学の山田秀和客員教授が務めました。

写真上:右から、座長の近畿大学の山田秀和客員教授。M&Mスキンケアクリニック・今野みどり副院長、株式会社アイシン AIRビジネス推進室・井上慎介室長。写真:伊藤晴世

まず初めに、超微細水粒子の開発者である、アイシンAIR(アイル)ビジネス推進室井上慎介室長が、「ナノサイズ微細水粒子~見えない水の可視化への取り組み」と題して、空気中の水を取り込んで超微細な水粒子を放出する画期的な技術について。さらに、約1.4nmと考えられている水粒子の姿や性質、皮膚への作用など、これまでに判明している超微細水粒子についてのさまざまな研究結果について報告。大学の先生方との共同研究で、「細胞間脂質にナノサイズ微細水が速やかに浸透する」「ナノサイズ微細水は皮膚から抜けない」といった水の性質として興味深い報告も多くありました。

写真上:右から、講演中の今野みどり院長、井上慎介室長。

続いて登場したのは、M&Mスキンケアクリニックの今野みどり副院長(石井クリニック院長も兼任)。「ナノサイズ微細水粒子~肌適応の可能性」と題して、ご自身の超微細水粒子との出会いから、皮膚への臨床実験の結果についてお話しされました。

超微細水粒子には、肌の保湿と同時に塗布した薬剤を導入する効果があるため、トランサミン(トラネキサム酸)と中性ビタミンC を塗布したグループと、脂肪幹細胞上清液を塗布したグループで、シミ、しわ、たるみ、肌のトーン、赤みの改善について実験。結果、2週間に4回の施術でどちらのグループでも回数を追うごとに高い改善効果が出たことや、実際にクリニックの患者さんのシミや炎症など肌悩みの改善例やリピート率なども報告。

「物理的な刺激を加えずにイオン導入、エレクトロポレーションと同様な薬剤の導入効果に加え、微細水粒子による保湿効果に優れている点」や、「肝斑に有効であり、アトピーや脂漏性皮膚炎など皮膚疾患の方に施術可能という点」も高く評価されていました。

水の性質を知るうえでも、この「超微細水粒子」について今後さらなるメカニズムの解明とともに皮膚や髪への作用、また、その以外の分野での応用や研究などにも期待がもてるセミナーでした。